Linuxサーバの管理方法にはいくつかの手段があります。代表的なものは次の3種類かと考えます。
1)SSHでログインしてコマンドベースで管理する方法
2)WebminのようなWebベースの管理コンソールを利用する方法
3)ディスクトップ画面を表示して管理する方法
Linuxサーバがファイアウォールの内側にあったり、アクセス先のIP制限がかけられているような場合、これを管理するためにはVPNアクセスが必要となりますが、SWANStorを利用する場合、EXトネリングなどを使うことで管理できます。
1)についてはEXトネリングのTCP機能を使います。SSH ポートの22をEXトネリングで転送できる設定を行うことでリモートからのアクセスが可能です。
2)については、コンソールへのアクセスがHTTPであればSWANStorのもっともシンプルなWebアクセス機能で管理が可能です。汎用URLにコンソールアクセスのURLを登録します。WebminなどではコンソールアクセスのデフォルトがHTTPSですが、この場合にはEXトネリング(TCP)機能を使います。HTTPSポートの443、あるいはコンソールアクセス用のポートをEXトネリングで転送できる設定を行います。
3)について、Linuxのデスクトップ(GNOMEやKDE)はXシステムがベースになっていますが、これに遠隔でアクセスするには、手元のPCにXサーバ機能が必要な上、Linuxマシンから手元のXサーバに向けてTCPセッションを張る必要があります。SWANStorを使ってSSHログインをしてXのセッションを起動するという方法で実現できなくはありませんが、XのセッションはSWANStor経由ではなくダイレクトになり、ファイアウォールの設定やLinuxサーバが設置されたネットワーク環境などによって、Xセッションが確立できない場合があります。
このケースでは他に、VNCのようなリモートでスクトッップアクセスソフトウエアを使ってLinuxデスクトップにアクセスする方法もあります。この場合はSWANStorのEXトネリング(TCP)機能が利用できます。ご利用のVNCの待受ポート番号をEXトネリングで転送する設定を行います。
具体的なEXトネリングの設定方法については、関連FAQをご参照ください