FileMaker14にブラウザでアクセスする方式として新たにWebdirect機能が追加されましたが、これは新しいWebsocketという技術を利用しており、プロトコル設計上SWANStorのWeb版でのご利用はできません。WebsocketはHTTP通信をトリガにしてクライアント・サーバ型の通信を開設する方式で、SWANStor PROEXバージョンのEXトネリング機能をご利用の場合にはWebsocketの通信は問題なく、Webdirect機能もご利用いただくことができます。以下その設定方法について説明します。
1 設定手順
1)トネリングホスト(TCP)に以下のように設定します。
ここで、
サーバ名or IPはファイルメーカがインストールされているサーバのホスト名またはIPアドレス
ポート番号はファイルメーカのWebdirectの待受けポート番号
ループバックアドレスは127.0.0.2から127.255.255.254の範囲の適当なアドレス
トネリング登録名は適当なFQDNを登録します(FQDNは一つ以上のドットを含む英数字で名前付けされる必要があります)。このトネリング登録名は次のステップで使います。
2)汎用URL設定にファイルメーカのURLを、上記「トネリング登録名」を使って以下のように設定します。
注:URLは直接ファイルメーカにアクセスする場合が
http://10.0.10.2:8081/fmi/webd
の場合、ホスト名のところだけ「トネリング登録名」に変えて
http://fmaker.web:8081/fmi/webd
とします。
3)ご利用ユーザのグループのトネリング機能を有効にし、上記で設定したURLがグループで参照できるようにします。
2 ご利用方法
ご利用いただくユーザ様のPCには、EXトネリングを使うための最新Javaのインストール、Loopback Adapterのインストールなどが必要です。手順についてはEXトネリングのマニュアルを参照ください。
SWANStorにアクセスし、EXトネリングのJavaプログラムが起動した後、URLをクリックすることで、EXトネリング経由でFileMaker Webdirectにアクセスできます。